【大阪府茨木市にあるペットホテル「和音のシッポ」さんとのインタビュー記事を掲載させていただきます】

 

河本:「和音さん、今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?」

 

和音さん:「ペットホテルを今やっていますけれど、元をただすと、うちは黒ラブ(黒のラブラドール)を飼っているんですが、海外の赴任をしていたとき、うちの犬を預ける時に、ペットホテルを探したんですけど、何処にもないんですよね。で、ドイツ人の知り合いに聞いたら、『ペットホテルなんてものはない』『犬を預かってくれる人がいるから紹介しましょう』といって紹介してもらったんです。それが、『ドイツ人のお家に預かってもらう』という形式だったんです。で、留守中に写真とか送ってくれるんですが、うちのワオン(黒ラブ)は預かってくださってる方のキッチンに上向いてこう座ってたとか(笑)、本当に自由に楽しそうに過ごしてて。で、帰ってきた時も私がお迎えに行った時も、元気に戻ってきたんですね。

日本にいる時にもペットホテルに預けたことがあるんですけども、たいがいゲージに入れられて、出ようとして鼻で、こう、開けようとして、鼻がズリむけたりね。多分お散歩は連れて行ってくれてるとは思うんですけども、おしっことうんちは、連れ出した瞬間にバーッと沢山したりとか・・・。ずっとゲージの中に入ってたんやな、っていうのが丸わかりのような状態で。

体調崩すほどのものでもないんですが、友達の子犬なんかは体調崩して帰ってくるっていうのも聞いていました。で、ドイツにいる時点で、日本のゲージに閉じ込めたままのペットを預かる形態があまり思わしくないなぁと、思ってました。」

 

河本:「ゲージの中に入れるよりも自由に走り回れるような環境でワンちゃんを見守るっていう感じの方が犬にとっても凄く良いと思いますね。」

 

和音さん:「そうですね。ただ、その、自由にしてるのが絶対良いかというと、そのワンちゃんによってはそうではないんですよね。色んな犬と関わるのが凄くストレスになる子もいるので。

 

河本:「そうなんですね!」

 

和音さん:「必ずしも犬が自由にゲージフリーで預かるのが良いとは限らないんです。だからその子にとってそれがすごく辛いことであれば、ちゃんと別のところに置いてあげないといけないんですよね。飼い主さんは、みんなと遊んでほしいと思って預けに来られるんですけど、その子は嫌なんですよ。他の子と遊ぶのが辛くて辛くてしょうがない。そしたらもうやめとこうよ、って。飼い主さんにも、その気持ち(ほかの子と遊ばせたいという気持ち)は分かるけれども、この子にとってそれはとっても辛いことで・・・牙も見せて怒っているし、その顔を動画で見てくださいと言って見てもらうんです。そういう子はその環境に置いたらダメなんですよね、逆に。」

 

河本:「人となんか似てるような感じがしますね。人でも一人の方が好きやという人もいれば、だれかと一緒に遊んでる方が好きやという人もいますしね」

 

和音さん:「基本的に犬は集団で生活する狼が先祖なんで、それはあるんですけど、だんだん犬も改良されていくうちに、色んな性格とか病気も現れてきますしね。・・一概に言えないんですよね。」

 

河本:「和音さんは犬の性格を一匹一匹見て,わかるんですね」

 

和音さん:「わかるというか、何回も預かっているうちにね。ちょっと辛そうやな、とか、下痢する子もいるしね。下痢するのに無理にこういうところに預けるよりも、ゲージに入らなくちゃいけないけれども、病院で預かってもらってる方がね、安心ですぐに対処できるし。そのご家族にとっては出かけることがセーブされてしまうかもしれないけれど。あんまり長く出かけることは今後控えた方が良いこともあります。そういう覚悟で犬って飼わなければいけないじゃないですか。」

 

河本:「日々勉強ですね。僕はそこまで見てなかったですね。犬2匹飼ってるんで、性格が全然違うんですよ。」

 

和音さん:「おとなしいと思っても、内には秘めたものがあるかもしれない。人間が勝手に思い込んでいる性格っていうのがあって。自分の犬もそうですけど、この子はこういう子なんですっていう思い込み。お客様でも、まずは初めてお会いした時に、『うちの犬ダメなんです~』とか『一緒に遊べないかもしれないです』っていう方が多いんですね。でもその子はお母さんとかいなくなると、みんなと仲良くする。その動画を送ってあげると『信じられない!』っておっしゃいます。お母さんが思っているのと、この子の本当の姿っていうのは違うことが多いっていうか。私が預かるようになってから、そう思うんですけどね。思い込みというか、この子はこういう風です、って決めてしまっている所がある。人間の方が。ほかの犬と関わり合うチャンスがあっても、飼い主さんが『ダメ』ってリードを引っ張ってしまったりとか・・・。ま、しょうがないですよね、散歩中にはなかなか出来ないですけど。うちみたいな環境の中に入ると、意外とお山の大将だったりとか(笑)!すごい大人しかったりとか。それぞれの性格がでます。

私は基本的に、犬同士で解決できると思っているので、危険じゃなければしばらく様子を見るんです。」

 

河本:「最後なんですが、今後の目標とかはありますか?うちの商品を選んでいただけた理由とかも聞かせていただければ嬉しいです。」

 

和音さん:「いのしか堂さんを選んだ理由は、理由は特にないんですけど(笑)とにかく気に入ったというしか(笑)そのパッケージを見て、ワッって惹かれたのが第一印象です。

買うとなると値段見るじゃないですか。お客様で鹿肉好きな人がいらっしゃって、いのしか堂さんの商品を見て、『この値段では売ってない』って言われます。出所がはっきりしてますしね、京丹波町って。輸入のものではないし、その辺のどっか変な闇で来たものではないし(笑)。そういうところがしっかりしているのでお客様にも紹介もできるな、って。

 

河本:「僕も消費者目線で見てるんですよ。ちょっとでも良いものを安く買えたらいいな、と。

色んなところを一か月以上かけて値段を調べたんです。色んなところ調べて『高いなー!』って思うんです。」

 

和音さん:「(鹿肉ジャーキーは)高いっていうイメージしかない!」

 

河本:「ちょっとでも安く、提供できたらな、と思ってやっております」

 

和音さん:「逆に高い方が良い、っていうイメージを持つ人もいるんじゃないですか?でも本当に良いものを見つけられたらうれしいと思います。うちのお客様たちは本当に喜んでくださってます。

私も消費者目線なんです。うちの犬が辛い目にあったのがペットホテルをやり始めた元々のきっかけなんで、そういう辛い思いをしないで預かれるように、リフォームもして、資格もとって。日本は資格がないとできないんですよね。

ちょっと今色々と考え時なんですよ。

 

河本:「どうするか、分かれ道なんですね。今後の和音さんが楽しみです!今日は有難うございました!」

 

 

日本のペットに対する考え方に疑問を持ち、ドイツでの経験を日本で実現すべく、「和音のシッポ」ができたようです。

わんちゃんは大切な家族です。飼い主が大切にしているように、預かってくださるところも同じ気持ちで大切に預かってくださるところを選びたいですよね。会話から和音さんのわんちゃんに対する愛情とプロ意識が垣間見えました!

 

和音のシッポは、大阪府茨木市にあります。自然な形でわんちゃんにストレスをかけることなく、一匹ずつ丁寧に向き合って下さるペットホテル「和音のシッポ」のInstagramとメールアドレスはこちら

 

https://www.instagram.com/waon_no_shippo?igsh=azdxZ21vODF6dDJq

 

waon.no.shippo@gmail.com

 

 

【和音さんのプロフィール】

責任者&シッター 岩田 二三代

神戸出身 既婚

 

黒ラブ♀和音と共に、ドイツ(ベルリン)、アメリカ(ボストン)ブラジル(サンパウロ)で通算10年間生活。

帰国後ペットシッター(パピーティーチャー付随) の資格を取り、海外での経験を生かして、2018年、茨木市の自宅でペットホテル の開業許可を得る。

 

 

ドイツでは様々な犬事情を学び、法律に守られ、自然の中で生き生きと暮らす犬たちの様子を見て、日本でもケージに閉じ込めるお預かりではなく、自由に楽しくお留守番できて、飼い主様も罪悪感無くお出かけできるよう お手伝いをさせていただいている ほかには無い 欧米スタイルのペットホテル です。